さくら姫のひとしずく

 ❤みなさまこんにちは❤  シャーマンであるさくら姫さまのファンクラブです。  神と人をつなぐさくら姫 神々さまの言葉をお伝えいたします。  たぐいまれなる力を発揮する乙女の存在をみなさまにお届けいたします。  よろしくお願いたします。

カテゴリ: 愚中庵詩集

承元寺わが嵐が丘


わが庭の一角を占めるヒースの灌木。
イギリス・ハワース村の「嵐が丘」から
はるばるわが庭へやって来た
挿し芽が育ってもう十数年たつ。
すぐに日本の気候にもなれて
毎年、夏になると
ピンク色の小さな花が私の目を楽しませ
私の心をふっくらと膨らませてくれる。

風が吹くたびに、ヒースがかすかに揺れる。
その風に乗ってキャサリンの声が聞こえる。
「あのおかのヒースのなかへ飛びこみさえしたら
きっと元の私に戻れるわ!」 *
ヒースクリッフの声がその後に続く。

わが小さな「嵐が丘」に展開する
耳に聞こえず
目に見えぬ
ドラマに一人で
観入り
聞き入る
何んともぜいたくなひととき。
      
                       *I'm sure I shold be myself were I once
                        among the heather on those hills.

                               承元寺住職 重松宗育著
                               愚中庵詩集④「千の風になる前に」 より









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2013-06-01_0396


語らい

千恵子は見えないものを見た。
光太郎は、もはや光を失った
千恵子を見た。

後ろを振り返って、
「今日の作品のできはどうだろう」
と声をかける瞬間は
芸術家にとって最高の幸せ。

光太郎には千恵子の返事が聞こえる。
眼には見えない世界に展開する
芸術家同士の確かな一時。








                               承元寺住職 重松宗育著
                               愚中庵詩集②「いのちのいろは」 より









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 愚中庵詩集    <<  ひめゆりの塔  そよ風  とんぼの母さん  大航老師  For Therese >>       


ひめゆりの塔

琉球大学での集中講義のあいまに
山里氏の案内で、ひめゆりの塔を訪れた。

地下室の展示を見る。
人間の陥る地獄
六道を輪廻するばかりで
三悪道・さんあくどう・から抜け出せない
人間の愚かさ。

人間の業の深さを痛感し
乙女たちの悲惨な最期に
私たちはぽろぽろ涙を流した。


そよ風

よりによって夏のいちばん暑い時期
住職にはお盆の棚経のおつとめがある。
一軒一軒、お宅を訪ねて飾られた盆棚の前でお経を誦・よ・む。
何軒も回っているうちに
次第に三昧の境にいる。
お経を誦んでいるのは私なのか、誰か他の人か。

汗びっしょりになりながらお経を誦んでいると
後ろからほっとするような涼しい風が吹いてきた。
これは有難い、と誦みおえてうしろをみると
タカエちゃんが団扇でゆっくりあおってくれていた。
扇風機はしばしば有難迷惑のことが多いが
人の手による団扇の風は格別だ。



とんぼの母さん

雨上がりの昼下がり
道のくぼみに水たまりができている。
どこからか飛んできたとんぼが
ちょんちょんと尻を水につける。

こんなところにボクたちを産んじゃ駄目だよ。
しばらくは水たまりになっているけど
時間がたてば水なんか乾いてなくなっちゃうんだから。
そうなりゃ、ボクたち全滅だ。

目先の水に騙されないで
ちゃんといい場所を選んで、よ母さん。





        
【大航老師】

ふと思い出す
妙心寺の小方丈でいただいた言葉。
当時の妙心寺管長だった大航老師
「君は英語ができるそうだな
これから宗門のために英語を通して貢献するといい」
そんな趣旨の励ましをいただいた。
「宗門」はさておき
世界のあちこちにいる真摯な求道者たち
そんな人々のためなら私の志は一致する。
大学院生だった私が進もうとしていた道へ
力強い後押しとなった。

                  
 

For therese


She has changed many times,
First monk robe,
Then in girl's skirt,

Then in gown,
Then in lady's suit.
Therese, you're a Bodhisattva
Of transformation.

On a sunny day,
We sat by the warf, penetrating
The height of the sky,
The depth of the sea.
A strong wind was blowing
Againsu us; I saw
Therese's mind blown away
Only to cover,I knew,
The whole Turtle Island;
Pehaps,it would reach
The other end
Of the Pacific Ocean.

Therese isn't so tall:
Almost of my height.
If we happen to walk
Toward each other,
We may naturally
Kiss. (August 1983)

                  


                               承元寺住職 重松宗育著
                               愚中庵詩集⑦「黙々と淡々と」 より







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ヘミングウェイ




「あの子がいてくれたらなあ」
サンチャゴがなぜ何度も口にするのか。
その心持が自然に受け入れられるようになった。
なぜライオンの夢を見るのかも、今は分かる。

「あの子がいてくれたらなあ」
マノリーン少年を想うサンチャゴの生命の声だ。
「ぼく、お爺さんからいろんなこと教わりたいんだ。」

若き日からずっと気にかかっていた
『老人と海』のサンチャゴ老人に追いついた。
この言葉には何かあると思いながら
四十数年を経て私も老人になったらしい。




                               承元寺住職 重松宗育著
                               愚中庵詩集②「いのちのいろは」 より









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お社に射し込む朝日




















ホームポジション

迷ったらここへ戻れ
辛くなったらここへ戻れ
苦しくなったらここへ戻れ
耐えきれなくなったらここへ戻れ
そう、ここだ。ここが自分の居場所だ。


                               承元寺住職 重松宗育著
                               愚中庵詩集②「いのちのいろは」 より









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