”くう”へ









父が旅立ちました。
89歳でした。
新幹線から見えた富士山は雪を抱き輝いていました。
父は私を待ってはくれませんでした。
いえ、きっと サヨナラを言うのがいやだったのかもしれません。
そのときの、十五分前から、 熱いものがあふれてきました。
新幹線から見える空に向かって、とうちゃんありがとう。
おじいちゃんありがとう。と何度もなんどもつぶやきました。